目次

  • 「日本独特」の母子関係
  • 先天性(遺伝子)vs. 後天性(環境)
  • 人間の知能を決める「知能遺伝子が50%」
  • 親が80%以上
    • 三つ子の魂百まで
    •  親のメンタリティや認知行動パターンはほぼ子供に受け継がれる
  • 「英語をやらされてる感」 vs. 「英語の勉強が楽しい」
    • アイスクリーム中毒
    • 栄養学教授の提案:デザートの順番
    • 半面教師:料理人の息子
  • 結論:子供の英語の成績を”上げるのも下げるのも”親次第

子供を変えたかったら(子供の成績を上げたかったら)まず親のメンタリティや行動パターンを変えろ


  • 序論:「日本独特」の母子関係

この投稿のタイトルだけで、世間のほとんどの”お母さま”を既に敵に廻したと思われます。それでも敢えてここに取り上げます。その理由は、あまりに多くのお母さま方が、「子供の英語の成績UPを熱望」し、そして、昨今は「外界からのプレッシャー(人様のお宅が気になってしかたがない、ママ友内マウンティング、育児の母親への集中、広告宣伝、インターネットやSNSなど)」や、「自責の念(もっと勉強しておけば・・、生まれ育った環境が違って居たら・・・)」から、「寝ても覚めてもそれに憑りつかれている」と言った風が伺えます。あれやこれやと空回りの連続で、結果として「子供の英語の成績UPどころか、かえって子供の成績もモチベーションも下げているという現実に、そして「母親自身の自尊心の低下」さえも(・・・心を病んでいる?と思われるシリアスなケースさえ)「少しも気付かないか、あるいは目を背けている?」と思わざるを得ないお母さま多数。そういった「日本独特の母子関係」に教育者の一人として警鐘を鳴らしたいからです。このような親子関係は日本にしか見られません。

  • 先天性(遺伝子)vs. 後天性(環境)

生物学上、全ての生き物は「”自分の”遺伝子を残すこと」を生きる目的とし、それを見定めてから一生を終えます。蝉の一生を考えて下さい。蝉の寿命は一週間とも言われますが、彼らは食うや食わずで只管木の上で鳴いています。それは交尾相手を探すためです。そして交尾に成功し無事に卵を産み落とすと短い一生を終えます。全ては遺伝子を残すためです。人間も同じで、親は「”自らの”細胞を複製」し子供を作り、遺伝子を残そうとします。何を言いたいかというと、「あなたの子供はあなたとあなたのパートナーの遺伝子のコピー或いは組み合わせ」というのは逃れようのない事実なのです。あなたはあなたとあなたの愛する人の遺伝子の複製が欲しかったのですよね。その事実をまず受け止めましょう。

そしていつの時代も論争になるのが、「個体差は果たして先天性(遺伝子)か後天性(環境)か」という問題です。

  • 美人の娘は美人、美男子の息子は美男子
    • 梨園の世界:市川團十郎・海老蔵、松本幸四郎・市川染五郎

恐らく誰でも感覚的に解ると思いますが、他人から見ると、親子は姿かたち声までもそっくり・瓜二つ・コピーであるケースが多いです。お母さまはお化粧やおしゃれをして綺麗にしてらしても、お子様を見ると、「あ~(素は)こういうことか」と納得してしまったりします(笑)。他人の子供を見て、何とコメントしていいか困った経験、誰でもあると思います(笑) 皆さん、SNSのプロフィール画像を親子や子供の写真にしている方が多いです。かっては年賀状でしたが、昨今はSNSに時々の子供の写真を上げる方多いですよね。他人から見ると、面白い位そっくりです。

容姿の遺伝の良い例が梨園の世界ですよね。歌舞伎の市川宗家の團十郎・海老蔵は、江戸期から続く梨園の名家で、目鼻立ちがくっきり、大きく目を見開き見栄を切る、眼力で有名です。ブログで有名な海老蔵も、お父様の十二代目團十郎(おじい様の十一代目團十郎海老さま)から受け継ぎ、息子のカンカンこと勸玄君にそのまま受け継いでいます。因みに、同じくブログで有名な麻央ちゃんの娘さんも、お母さん似で眼がぱっちりの美人さんです。つまり、ある日突然、突如として、「細目の塩系の顔立ち」の子は市川宗家には生まれないということ(母方がそうでもない限り)。同じく名門、七代目市川染五郎(九代目松本幸四郎の息子)の息子四代目松本金太郎が超美男子とネットで話題になっています。歌舞伎の世界は、容姿端麗を血で受け継ぎ(先天性)、加えて物心もつかないうちから、日本舞踊だ何だとお稽古事を始め、徹底的に英才教育を施します(後天性)。なので、非常に不公平ではありますが、例え高校を卒業して歌舞伎修習生になったとしても、”色々な面で”生涯主役を演じることは歌舞伎の世界では出来ないのです。

  • 双子の追跡調査研究

この先天性か後天性かの議論に一石を投じる研究が海外で行われました。ある双子の姉妹、赤ん坊の頃に養子に出され、全く別の離れた環境(以降お互いに合ったこともありません)で育ちました。成人して着いた職業が全くの偶然ですが同じでした。そのほかの遺伝形質も類似点が多かったそうです。これはやはり「先天性」が容姿だけではない可能性を示す研究です。

遺伝学というのは複雑で、親子だから必ず出るとは限らないんですね、それが「隔世遺伝」と呼ばれるもので、世代を飛び越して特徴である「遺伝形質」が現れる例です。又男女で出現が異なる遺伝子もあります。私の父は色盲でした。カラーが認識出来ないために、信号の赤青が認識出来ないために、運転免許が取れませんでした。この色覚異常は遺伝性のものですが、男性にしか出ません。学校で習ったと思いますが、女性の遺伝子はXXで男性はXY、それぞれの親から貰います。色覚異常の遺伝子は、例え女性が受け継いだとしても、受け継いだ女性には症状が出ないのです。自閉症スペクトラム等の発達障害も男性の出現率の方が高いようです。同じように、遺伝子上持っていても必ずしも表面に出ない物に、「目の色」があります。「猫の毛の柄」でこれら研究をされている学者さんも居ます。ですので、「親が頭が良いから子供も頭が良い」或いはその反対とは必ずしもならないところが遺伝子の不思議で面白いところでもあります。両親からそれぞれ遺伝子を貰う訳ですから、どちらの傾向がより強く出るかはサイコロのような代物です。それでも、好むと好まざるに関わらず、”他人から見たらそっくり”なんです。

  • 知能遺伝子が50%
    • ”数学”遺伝子や”外国語”遺伝子でほぼ決定

昨今脳科学や遺伝子化学の発展は目覚ましく(今までは、生きた人間の頭を真っ二つに割って調べることは出来ませんでしたが、テクノロジーの進歩が大きい)、今まで謎であった多くのことが明らかになってきました。学校の成績の殆どが遺伝子で説明出来るとは、教育関係者の間では「旧知の事実」です。つい最近もNature Geneticsという学術誌に、大規模解析による「知能に関係する遺伝子や遺伝子変異」の調査結果が掲載されました。私が留学していたアメリカでは、「囚人(性犯罪者を含む)に対する遺伝子検査」が普通に行われています。これは「犯罪の原因を探り対策を講じるという社会統制上の大義名分」があってこそなのですが、日本ではとてもとても難しいでしょう。(少年院では入所時に発達障害の鑑別診断が行われるそうですが)

  • 蛙の子は蛙:有名私大理工学部教授の子供

私の教室にかって有名私大理工学部教授のお子様が通われていました。そのお子様は、数学の成績がトップクラス、好きな科目は数学や理科で、実験が大好き、予想通り旧帝大理工学部へ進学しました。聞くと、子供の頃はお父さんが算数をいつも教えてくれて、そのお陰で算数の成績が良く、皆に「凄いね・頭良いね」と言われ嬉しくて、もっともっと勉強したと言います。知能遺伝子の研究では、「数学の遺伝子と外国語の遺伝子は、他の教科の遺伝子に比べて遺伝の影響が大きい」そうです。

さて、ここまで書くと、「何よ!ふざけて!家は親もその親も不細工だし、どうせ田舎者で貧乏で学が無いわよ、だからって夢を見ちゃいけないって言うの?バカにしないでよ!」って寅さん映画のさくらのセリフですね。既に画面を閉じている方が多数と思われます(笑)。まあまあ、そう結論を急がずに。。。(因みに「気が短い・結論を急ぐ」というのも遺伝形質です。。。どひゃ!)

今までは、というか教育の場では、「道徳的観点」「社会統制上の理由」等から、「後天性優位が前提」で(NHK的、文科省的)教育指導が行われているように思います。「先天性優位」であれば、「本人の努力は関係無い」となってしまい、「生まれによる差別」ともなり「著しく不公平」です。人権にうるさい弁護士会は黙ってないでしょうし、学校に殴り込みをかけるモンスターペアレントが出るかもしれません?!アメリカでさえ「差別だ」と抗議のデモが繰り広げられる場合があります。

しかし、今のところ解っているのは、あくまで、「知能遺伝子の影響は50%程度(遺伝子により異なります)」であるということ。つまり、「学校の成績の良し悪しが先天性か後天性かどうかは半々」何です。「既に半分も決まっている」と悲しむか、「半分も余地が残っている」と喜ぶかは人それぞれ。しかし希望は残されていますね、お母さま!

  • 親が80%以上?!
    • 三つ子の魂百まで
      • 生活習慣は小学校入学前、自宅学習の習慣は小学校低学年で決まり
      • 中学高校になって騒いでも手遅れ
      • 超難関名門私立小学校のお受験では何が見られるか?
    •  親のメンタリティや認知行動パターンはほぼ子供に受け継がれる
      • トレイト(遺伝形質):勤勉さ、やり抜く力、知的好奇心
      • 家に〇〇はありますか?
      • 朝食を食べながら〇〇をしますか?
      • 産科病棟で取り違えられた?!

「ちょっとちょっと、さっき”半々”って言ったじゃない!何でここは80%なのよ!」とまたもやお怒りのお母さま多数。「叩いたり持ち上げたりしないでよ」って、まあまあ。

私が経験から差の30%(或いはそれ以上)としてつけ加えたいのが、「メンタリティーや認知行動様式」です。学校で社会で成功するために必要なトレイト(遺伝形質)として、「勤勉さ、やり抜く力(粘り強さ)、(知的)好奇心」等が挙げられると思いますが、これがやはり遺伝が大きいんじゃないかと、個人的に、様々なケースを見て、物凄く思うのです。

ですので、お母さまお父さまにぜひお願いしたい、今日からでもやって頂きたいこと、それは「親のメンタリティーや行動パターン」をまず最初に変えろということです。これは変えようと思えば変えられます、しかも親の経済力は関係ありません!そして、もし親の側がその犠牲を払うのが嫌であれば、「子供に過剰と思える努力を強いるのは酷」なのではないか、と思う次第です。

「育つ環境」つまり「家庭環境」は、先ほどの議論でいう「後天性」の問題です。ここで非常に重要ですが、「育つ環境は”親が作る”という紛れもない事実(独自のメンタリティーや行動パターンで)」です。梨園でいう英才教育です。

またがっかりさせてしまいましたが、発達心理学では、「大部分の人格が乳児期に形成される」と考えられています。「三つ子の魂百まで」とは昔から言います。規則正しい生活、整理整頓・清潔・清掃、食事のマナー等の生活習慣、毎日机に向かうなどの自宅学習の習慣、目上の人を敬う、友達と仲良くする等の基礎道徳マナーは、遅くとも小学校の低学年までに身に着けているべきものです。名門私立小学校のお受験では、学力など殆ど測れませんから、見るのはこういう、洗面、衣服の着脱、服や体を清潔に保つなどの生活動作や、テーブルで行儀良く食べる、静かに座って何かに注意を傾けるなどの基本的な日常生活が出来るか、つまり社会・集団生活を送る上で大切な基礎的素養が身に着いているかどうかです。しかし、最近それが出来てない大人も子供も多いです。夜遅くまで、乳児を繁華街やお酒の席に連れまわしている若い親、驚き呆れますね、子供の将来が心配です。また自分の子供を「あの人は・・・だから」と言い、躾もしない親って何なんでしょうか。

ある社会人生徒さんがマンション購入の下見に行きました。中古マンションなのでまだ前の持ち主が住んでいたそうです。そして返ってくるなり私にこう言ったのです、「信じられない!家に本棚が一つも無いの!そんな家ってあるのね?!」と。某教育雑誌で言ってましたが、「リビングに本棚があるかないかで子供が難関大学に進学出来るかどうかが予測出来る」だそうです。あなた、最後に本屋に行ったのは(今はAmazon?)、図書館に行ったのはいつですか?親が本を読まないのに、子供が勉強するわけないでしょう。

以前、お父様がお医者様の可愛らしい小学生の男の子が通われていました。お父様みたいにお医者様になるのかと思いきや、東京芸大付属の高校(芸高)、しかも声楽、に行きたいと・・・プロの声楽家のお宅に個人指導を受けに行っているそうです。聞くと、毎朝朝食を食べながらお父様がクラシックを流すそうです(決してテレビ何てつけません!そういえば、私も子供の頃親にテレビを見させて貰えなかった(泣)私の教室でも、「成績が悪い子は朝食抜きや菓子パンだけ」だったり、特に最近は「朝も夜も孤食」(コミュニケーション能力に弊害出る)の児童が増え、睡眠不足や栄養の偏りが原因ではないかと思われる、情緒面に問題が見られる児童が非常に多いです。又別のお宅ですが、お父様が商社マンで幼少期をオランダで過ごした中学生のお宅がありました。聞くと、お母さまが、当教室のレッスンで使う英語のCDを、朝食の際に流しているそうです。そうです、早寝早起きも本もクラシックも英語のCDも全てが「刷り込み」何です。そう「育つ環境・家庭環境」は子供への「刷り込み」、子供は「それが普通」と思っています。親は責任重大なんです!

今だから笑い話ですが、子供の頃に、「生まれて直ぐに保育器の中で取り違えられて、貧しい家に育ったが、実は金持ちの家の子だった」というドラマがありました。私も子供心に「いつかサリーちゃんのパパのようなかっこいいお父さんが迎えに来ないかな」と夢見ていました。とうとう現れませんでしたが。。。私の母親は、ご多分に漏れず、毒親でしたから、ご機嫌を損ねたら最後「お前なんかうちの子じゃない、橋の下から拾われてきた、嫌なら出てけ。と切れられ、鬱屈した幼少期を過ごしました。驚いたことに、今の母親も言うんですね。テストを見せたら「(こんな成績の悪い子なんか)うちの子じゃない!」って母親に言われたと、涙目で生徒に訴えられたことがありました。「いえいえ、間違いなくお母さまの子です!」と、日ごろから母親のメンタリティーや行動パターン(頑固で、プライドが高く、人の言うことを絶対聞かない!)を見ていて、つくづくそう思いましたが、(先生に言ったって)お母さんにわかったらもっと怒られるから言わないで!」と泣きつかれたので(また怖かったので、失笑)口にはしませんでした。

  • 「英語をやらされてる感」 vs. 「英語の勉強が楽しい」
    • アイスクリーム中毒
    • 栄養学教授の提案:デザートの順番
    • 半面教師:料理人の息子

自称「中学時代から英語が苦手だった」「やり直し英語クラス」の社会人生徒さんとの会話:

私:「こんなに真面目に英語を勉強したことって中学時代には無かったと思うよ(笑)」

生徒:「アハハ、楽しいですよ。だって”やらされてる感”無いですもん(笑)」

そうなんですね。。そうなんですよ。。ほどんどのお母さまの失敗はこれ、「やらされてる感」の押し付け。そして子供が英語嫌い・勉強嫌い、そして勉強しない、成績も上がらないとなる。薄々わかってはいるが、打ちのめされますよね。

私がアメリカの大学に通っていた時、同じ寮にユニスという医学部志望のフィリピン系アメリカ人の可愛い女の子がいました。彼女は部類のアイスクリーム好きで、ほぼ毎日寮のカフェテリアで食べて居ました。本人が言うには「親が歯に悪いからと絶対アイスを食べさせて貰えなかった。親元離れて寮に入った今、狂ったようにアイスばかり食べている」と(笑) 仕事先で出会ったアメリカ人社長、食事を共にしながら話を聞くと、グレープフルーツジュースが大嫌い。大学時代を柑橘類の一大産地フロリダで過ごし、毎日飲んでたら見るのも嫌になったと。こういった話は枚挙にいとまがありません。私も同じような理由からブロッコリーが嫌いです。人は何度も何度も言われ続けると反発しますし、毎日毎日同じものを食べ続けると嫌になるんです。

同じく大学時代、単位稼ぎの為に栄養学のクラスを取りました。意外なことに講義が面白くて毎回楽しみにしていたのですが、教授がこういう例を挙げました。子供は、「駄目です。デザートはご飯を済ませてから」と母親に言われ続けると、デザートが”とても良い物”と思い込み、デザートがどうしても欲しくなり、隠れてでも食べたくなります。だからどうでしょう、「ご飯はデザートの後ですよ」と言ってみるのは、そうすればデザートがそれほど良い物とは思わなくなるのではと。とても興味深いですよね。どうでしょう、今度子供に、「ゲームは宿題をやってからですよ」と言わないで、「宿題はゲームの後ですよ」と言ってみては(笑) それは冗談ですが、子供の教育なんて所詮は「刷り込み+洗脳」。だから幼児期が大切。中高生になって「勉強をちっともしない」と愚痴をこぼしても時既に遅しです。

また「反面教師」とは良く言いますよね。別の社会人の生徒(女社長さん)には、料理人になると調理師学校に進んだ息子さんが居ました。聞けば「うちの息子は”お母さんの作った料理は変な味がする”って食べてくれないの、だから料理しない」と。それで息子さんは一流の料理人になるべく老舗和食店で修行中です。お母さんが病気の時は身体に良い物を作ってくれる心優しい息子さんです。まあ「良くも悪くも親次第」ということ。どっちに転ぶかこればかりはわかりません。

  • 子供の英語の成績を上げるのも下げるのも親次第

生徒さん兼友人のスクールカウンセラーが内々に言うには、「生徒のカウンセリングを行う過程で当然両親からも事情を聞くのだけれど、(子供じゃなく)両親の側にカウンセリングが必要なんじゃない?と思うケースがとても多い」と。

塾も予備校も、経営を考えて決して口にはしませんが、「ちっとも家で勉強しないんです」って”今さら”連れて来られても、やれる事はたかが知れてるし、まっ保育はしますよ、って心の中では思ってます(手ぐすね引いて)。ある大手塾フランチャイズ本部に勤める大学の先輩に聞きましたが、いわゆる「個別指導塾」は全てがこういった「自分で学習出来ない生徒」の受け皿だそうです。ぶらぶら外で遊んでいても世間体が悪いし(昔の子は皆外で元気良く遊んでいたのですが・・)、かといって家で勉強しないし、話しかけてきて(そりゃそうでしょ)うるさい、ちっとも自分の事が出来ない(今の親はまず自分優先です)、「とりあえず(塾)行ってなさい」と親御さんを”安心させる”ためのものだそう。昔は予備校か家庭教師のみで、個別指導塾なんてありませんでした。

最後に、とどのつまり「子供の英語の成績アップ」の為にはどうしたら良いか?ですが、私が思う一番大事な事:

子供に「やらされてる感の押し売り」をするのではなく、「出来ないからと罰を下す(愛情の引き上げ)」のではなく、日ごろから「英語が好きになるような環境を用意(刷り込み+洗脳)」し、「(親の望むことが)出来たら思いっきり大袈裟に褒めろ(喜びホルモンが出て中毒になります!)」ということです。

好きになれば言わなくてもどんどん自分から勉強します。褒められれば「木にも登る」です。(「ブスは性格が悪い。可愛い子は性格が良い」という都市伝説が(特に男性の間で)あります。これも「可愛いね可愛いね」と言われて育つと素直で良い子に育ち、その反対はひねくれて育つと・・・)「〇〇をしないから出来ないからと罰を与えるのは親として最低の行為・時代遅れどころか虐待」です。私の教室でも英語の成績の良い子は皆「英語が好きになるような環境」で育ち、塾に来てさらに伸びたという子ばかりです。

何もお金をかけるばかりが能ではありません。インターナショナルスクール等学費が高すぎて誰でも通えるものではありません。必要なのは工夫です。英語の番組を見る、英語の本を本棚に並べて置く(読み聞かせをすれば尚更良し)、海外のお土産を部屋に並べて置く、英語の歌を流す、外国人のお友達を作り家に招待する(親が生活や仕事で英語をこれっぽちも使って居ないのに、子供に「将来英語が必ず必要よ」等と諭しても、子供はピンと来ません)、そんな何気ないことの積み重ねが「英語好きの子供」「英語を話すことが”普通”の子供」を作るのです。意図の有無は分かりませんが、私の亡くなった母親もそうでした。知らない間に、あちらこちらで「娘が英語が好きで」と吹聴し、お友達(旦那さんが上智大の外国人教授)のお宅での英語個人レッスンを勝手に決めて来たり(素敵なお家のダイニングで紅茶とお菓子付き!)、米軍横田基地内のパーティーやらチャーチの礼拝(今で言う生のゴスペル!)、St. Mary’s等インターナショナルスクールのバザーは毎年、そして片言の日本語を話すちょっと苦手な外国人神父様(母は敬虔なカトリックでしたからあらゆるコネをフル活用)・・とまあ、頼みもしないのに、何度連れて行かれたことか(しかも全部無料!)。「大草原の小さな家」が大好きで再放送を年がら年中見てました。私の名前も外国文学からだそう。簡単に海外に行けない時代でしたので、憧れが強かったのですね。私はビバリーヒルズ高校・青春白書世代ですが。他にもNHK英語(私立中高一貫校はカリキュラムに取り入れてます)、 THE STUDENT TIMES(日英対訳で内容も面白くお勧めします)、メトロポリス等の在日外国人向けミニコミ誌(ランゲージ・エクスチェンジ・パートナーや国際交流イベント探しにお勧めします)等々、「ただ或いは殆どただ」で英語に触れる機会はいくらでもあります。そういうリソースを調べて活用する努力(お勉強)をお母さまがされてますか?まさか、親の側が「外国人だ!怖い!」等と逃げてませんか?それじゃ、子供が英語好きになる訳無いです。(猫だって、野良の母猫に育てられると、子猫は人間を”怖い物”と認識して、大人猫になっても中々人間に慣れないのです)まずは親として出来ることをしましょう。親の側が出来る事をしないで(無知?怠け者?)、子供が勉強をする訳ないです(無知・怠け者)。子供は親の複製コピー、「この親にしてこの子あり」です。

そして最後に一つ「うちの子はちっとも家で勉強しないんですよ!」等と「自らの遺伝子の複製」の悪口を言わないこと、自らの(或いは自らが選んだ相手の)悪口を言っているに等しいです。子供の行動パターンを変えたかったら、まずは親自身の行動パターンを変える事。必要であれば認知行動療法を受ける事。色々悩んで答えを見出せなかったら、ぜひカウンセリングにいらしてください。